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2−03. 3rdアルバム「DEEP RIVER」
お次は、2002年6月19日(水)に発売された3rdアルバム「DEEP RIVER」です。
オリコン初動売上結果は2002年7月1日付で発表され、
その初動枚数は235万0170枚、現在までに約360万5000枚を売り上げています。
(山ちゃんランド・宇多田ヒカルアルバムの頁参照)
ここでもう一度、i_公式をおさらいしておきましょう。こちらです。
y の添え字に、single、album、とあるように、それぞれ、
@がシングルの売上を予測する曲線を描く公式、
Aがアルバムの売上を予測する曲線を描く公式、
、、、です。
@とAの相違点はひとつだけ。 x の肩に数字が乗っているか否かの違いだけです。
乗っていない方がシングル、
『2/3』("3分の2"です。0.666…ですね)というのが乗っている方がアルバムですね。
それだけです。別にこの式の詳細を理解する必要はありません。
「へぇ、そうなんだぁ。」とスルーしておいてください。
さて、シングルである「光」と「SAKURAドロップス/Letters」は@を使いました。
今度は対象作品がアルバムであることから、
それと違うAを使うわけで、「どんな違う売上曲線になるんだろう?」と読者の方は
期待されてしまうかもしれませんが、残念ながら、劇的な違いはありません。
見た目は、@と殆ど一緒です。ただ、@のまんまでは、僕が幾らμの値をいじってやっても
アルバムの売上曲線を再現するのはムリであったということだけ踏まえて貰えれば有難いです。
つまり、どうしてもアルバムの売上曲線を再現するためには
@では代用が効かず、Aが必要不可欠である、ということです。
勿体ぶりました。グラフを見て頂きます。
こちらが「DEEP RIVER」の実数軸グラフ、
こちらが「DEEP RIVER」の対数軸グラフです。
(数値データはこちらになります。)
減衰係数μの値はシングルのときと比べて若干大きく、μ=0.126です。
(実は、これは誤差最小に最適化された値ではないことを付言しておきます。> 理系の読者の皆様)
次の次にシングルコレクションの頁に移るのですが、
シングルコレクションの(最適と思われる)μの値は、μ=0.109ですから、それなりに近い値といえます。
実は、シングル同様、いやシングル以上に、アルバムのμの値は予測がつきやすいんですね。
それはさておき。
実数軸グラフを見ると1週目(一番左端が0週目であることを想起のこと)を除き
ほぼ完璧にi_理論曲線が実売曲線と重なっているように見えてしまってますが、
これが実はそうでないことが、対数軸グラフを見るとわかります。
7週目(8/19)まではかなりフィットしていますが、
8週目(8/26)以降はどんどんと2つの曲線がずれていきます。
(これは恐らく、8/26付集計分の期間(8/11〜8/18)に、DVD「UH3+」のアナウンスが盛んにされ
宇多田ヒカルの名前が露出されることが多かったからではないか、と推測されますが、
確かなことはいえません。(ちな!みに「UH3+」の枚数データはありません。残念ですが。))
ともあれ、逆にいえば、シングルのみならずアルバムにおいても、
i_理論曲線が、ある程度までなら(この場合は7週目まで8週分(2ヶ月間))、
よく実売曲線を近似してくれていることがわかっていただけると思います。
・・・もっとも、数値表をよく見ると、
実は1週目の値が10万枚もずれちゃってたりもします。(汗)
初動が235万枚と余りにも大き過ぎたため、
実数軸グラフと対数軸グラフのいずれでもその誤差の大きさがわかりにくい、というだけでね。(^_^;
ですので、このi_公式は、現在のところ、
実用(出荷枚数の決定など)に耐え得るほどの精度があるとは、いえません。
更に精度を上げることが、今後の課題となりそうです。
さて、お次は12thシングル「COLORS」です。
※ このページに掲載されたリンク先一覧
※
※ ・ 山ちゃんランド・宇多田ヒカルアルバムの頁
※ ・ 3rdアルバム「DEEP RIVER」売上推移&i_理論値の表
※ ・ 3rdアルバム「DEEP RIVER」売上推移&i_理論曲線の実数軸グラフ
※ ・ 3rdアルバム「DEEP RIVER」売上推移&i_理論曲線の対数軸グラフ
※ ・ i_理論公式@及びA
※
※ ・ すべてのデータをまとめたエクセル・ファイルはこちらです。
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