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2−11. 14thシングル「Be My Last」


Part 1. 2005年10月2日時点

2005年9月28日(水)、宇多田ヒカル14枚目のCDシングルとなる「Be My Last」が発売になりました。
このCDシングルの売上予測をします。


予測の方法ですが、
今までどおり、i_公式を使います。今回はCDシングルなので@の公式ですね。
そうなると、問題は初動枚数Aと減衰係数μの値ということになります。
発売週の現時点では、両者とも決定されていないので、勝手に予想することになります
1パターンだけの予想よりいくつかのパターンの予想を用意しておいたほうが面白そうなので、
以下の3つのパターンの予想を採用することにします。


僕、i_(AI-Shadow)は、宇多田共和国総合掲示板2005年8月13日(土)の投稿において、
新曲未聴の段階で、初動枚数22万3000枚、と予想しました。まずこれをひとつ採用しましょう。

次。
同じく共和国掲示板でお馴染みの忠太さんは、9月26日深夜零時過ぎの投稿で、
初動枚数16万2000枚、と予想なさってました。これも採用しましょう。

もうひとつだけ。
僕が勝手に決めていたことで、ひとつ、初動の目安にしようと思っていたものがあります。それは、
「Be My Last」ブログが設置されてからずっと掲載されている「新曲音源サンプル総試聴数」です。
これの発売前までの総数が、そのまま初動枚数になる、という根拠のないこと甚だしい想定です。
その数は、9月27日(火)の時点で、「127423」・・・→初動枚数12万7423枚、これも採用しましょう。

以上3パターンの初動枚数Aで計算してみることにします。


そして。もっと問題になるのは、減衰係数μの決定です。
この値は、今までのシングルではそれぞれ、

μ=0.051 @ 10thシングル「光」
μ=0.076 @ 11thシングル「SAKURAドロップス/Letters」
μ=0.051 @ 12thシングル「COLORS」
μ=0.059 @ 13thシングル「誰かの願いが叶うころ」

・・・でした。まぁ、この範囲、μ=0.051〜0.076の間の値を選びましょうか。
・・・・・・とはいっても、さっぱり見当がつかないので(汗)、
大体真ん中の「μ=0.060」を今日の時点ではとりあえず採用することにします。
以後、実売枚数が1週ごとに発表になるたびに、修正していくことにしましょう。



すなわち、初動枚数Aと減衰係数μの組み合わせは以下の3通りになります。

1. A=223000 & μ=0.060 @ i_(AI-Shadow)予想
2. A=162000 & μ=0.060 @ 忠太予想
3. A=127423 & μ=0.060 @ 試聴数からの推測


以上を初期値として、i_公式で計算をし、
数値表(μ=0.060)を書き、実数軸グラフ対数軸グラフを書いてみました。
それによると、今年中の「Be My Last」の総売上枚数は、
3つの場合でそれぞれ、


1. 48万6659枚 @ i_(AI-Shadow)
2. 36万1348枚 @ 忠太
3. 28万9076枚 @ 試聴数からの推測


・・・と予想されます。
これから毎週、実売数をグラフに書き入れて、予想が合うかどうか見ていくことにしましょう。

さて、どうなりますことやら。楽しみです♪ @2005.10.2記す ★★




Part 2. 2005年 10月10日付&10月17日付

すっかり更新滞ってました。失礼。先週一週間とばしちゃいましたね。
まぁでも、この企画は、初動がわかったところで、何も動けなかったんで、
今週以後の動きの方が、よっぽど重要です。
これから、ゆっくり何週かにわたって、
14thシングル「Be My Last」の売上を追っていくことにしましょう。
まず。先週の初動売上ですが。

まさかの5桁。8万0064枚でした。

いやぁ、i_も、10万を切るとは思ってなかったので、最初忠太さんからきいたときは
正直「キターーーッ!」と叫んでしまいました。
でも、彼女のCDの売上が落ちた所で、現在のところ作編曲はラップトップ一枚だし、
コンサートツアーのレコード会社からのヘルプとPVの制作費が削られるくらいで、
別に大した影響はないでしょう。まぁ、彼女に売上を期待してる向きには、
ショックでしょうし、そういう意味では、アーティスト本人より、
レコード会社&熱心なファンのみなさんには、キツイ数字ですわなぁ。
僕のような「メジャードロップしたら、自主制作でWEBで売ればええやん」としか
思ってない人間は、キラクでよいですw

無駄口が過ぎてますね。あとで削除するかもしれませんw
データの分析に参りましょう。

Part1の三通りの枚数予測ですが、余りにも現実と乖離してしまったため(苦爆)、
この際、放置です。気を取り直して、新しい年を迎えたつもりで(謎爆)、
得られたデータをもとに話を進めていきますね♪
fs

何度も言ってて恐縮ですが、あくまでこの
i_公式は、
初動枚数がわかったとしてそのあと売上がどう推移するかを計算する式」に過ぎません。
ですから、この1週目からが、本当の勝負となるわけでした・・・が、
僕としては、この1週目の数字が、初動枚数(0週目)よりずっと驚きでした。

1週目の売上は、「2万3724枚」。

何が驚いたって、
今までのシングル(10th〜13thだけだけど)では、減衰係数μの値は、
μ=0.051〜0.076だったんですよ。
しかし、この0週目&1週目の数値からμを計算してみると、


μ=0.121。なんと、アルバム並の大きい数字。


これはどういうことかというと、

「今までのシングルより、極端に売上の落ち込みが激しい。」
ということなんです。初動が少なかったのみならず、それ以後の伸びも過去最低、という
実に踏んだりけったりのシングル盤になりそうだなぁ。<他人事w

とはいえ。もしかしたら、この1週目の数字は、
「COLORS」のときのように、ちょっと普通ではない事態なのかも、しれません。
っていっても、いくらなんでも、μ=0.120は、大き過ぎる。どないなってるんやろ。


ということで、いくら何でも今までと違いすぎるので、
今回は、

μ=0.121
μ=0.100
μ=0.080
μ=0.060

・・・以上4種類の曲線を引いてみました。そちらの元データがこちら
いつものように、実数軸グラフ対数軸グラフを用意しました。
見ればわかるとおり、本来のシングル、μ=0.060くらいだと、
(これはCDシングル「誰かの願いが叶うころ」とほぼ同じくらいです。)
「4万2255枚」くらい売れていたはずなのです。これがたった「2万3724枚」しかない。
こりゃいったい、どういうこっちゃ。

細かい分析を現時点で行うのは、得策ではないのですが、
一応何かいっときます。おそらく、これは、「コアなファンしか買ってないアイテム」なんちゃいますやろか。
この下げ幅を見ると、DVD2枚の売上曲線を思い出します。
これだと、「ヒカルの5」の方だとμ=0.124、これと今回のμの値はほぼ符合します。

ということで、もし、これが、普通のシングルとして、ではなく、
コアなファンにしか売れていない作品だとしたら、もしかしたら、DVDやアルバムのように
i_公式の@ではなく、Aに従う売上推移をするかもしれない」という予測も、ありえます。
そこで、更にもうひとつ曲線を追加して、

μ=0.121なんだけど、今度は@じゃなくてAに従う曲線

・・・というのも、上記グラフにつけくわえておきました。ご参照ください。


ウダウダ深夜(午前1時前)に書いたので、どうでもいい文章になっちゃいました。(汗)
なので、

「来週のチャート・アクションをどう見るべきか」

についてだけ、視点を提供しておきます。
各予測曲線のμの値に応じて、2週目の売上枚数を列挙しておきます。
それと、どれくらい近い値になるか、見ることにしましょう。
発表は、火曜日の深夜〜水曜日の朝になると思います。
オリコン・ウィークリー・シングル・チャートの発表を、待ちましょw


μ=0.121の場合、2週目の予測売上枚数は、「 8871枚」になります。
μ=0.100の場合、2週目の予測売上枚数は、「12195枚」になります。
μ=0.080の場合、2週目の予測売上枚数は、「16869枚」になります。
μ=0.060の場合、2週目の予測売上枚数は、「23881枚」になります。
μ=0.121なんだけど、@じゃなくAに従う場合、2週目の予測売上枚数は、「12982枚」になります。


まだ、TV出演は最初が10月28日、映画の公開も同じ週、ということで、
10月24日付、10月31日付、のあと2週までは、素直な売上推移になると予測します。
それ以降、TV出演の影響力、映画の集客との関係など、分析できたら、と思います。
本日は、これまで!  @2005年10月15日記す。




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