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1.(1)〜(4):「紹介」 2.(5)〜(11):「溜息」
3.(12)〜(17):「孤独」 4.(18)〜(19):「圭子」 5.(20)〜(23):「照實」
6.(24)〜(31):「作品」
連載:ワシントン・ポスト/2004 Part W
引用元 URL → http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/articles/A31175-2004Oct13.html

           → http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/articles/A31175-2004Oct13_2.html


元々の文章が結構長いので、読み易いようにと僕が勝手に6つのパートに区切ってみました。
即ち、元々はこういう区切り方をされていない、ということにご注意ください。
あくまで、翻訳者による区切りです。 見易いように各段落に番号を振り、区切りごとに色を変えてみました。
逆効果になっていないことを祈ります。

Part W
4.(18)〜(19):「圭子」


少女時代をあとにして

大人への“脱出”を図った日本のポップスター

ショーン・ダリィ
ワシントンポスト・スタッフ・ライター

投稿者:i_投稿日:4/21(木) 23:13

(18)ウタダの母親は藤圭子、70年代の頃に何百万枚とアルバムを売った伝統的なスタイルの演歌歌手だ。ウタダの父親は、宇多田“Skingg”照實、彼の妻のキャリアを見守ったことで有名な音楽プロデューサーで、今では娘のマネージャーとして活躍している。

(19)「私はママが歌うのを見て育った。」とウタダは言う。「んで、ショウの前は、(舞台に上がる寸前の)最後の一分までママは、お父さんと言い争っているか、何か泣き叫んでいるか、頭を抱えているかだった・・・でもひとたびステージに上がると、彼女は完璧だったわ。私、いつも圧倒されてたな。」

訳者後記:i_

まず、訳者がもたもたもたもたしていたため、初出から半年たっての訳出になってしまったことをお詫び致します。m(_ _)m この記事を読みたくても読めなかった方々には、申し訳ないことをしました。まだ読んでくれていたら、いいのですけどね。後悔頻りです。
 さて、それだけ遅れたのだから、翻訳作業だけでなく、極一部で期待されているという(笑)、訳者後記を、いつにも増して充実したもの(かどうかの判断は読んだ人のすることですけどね(笑))にしてみました。殆どの人には単なるお目汚しでしょうが、いいんです、期待してくれてるほんの少数の人たちが読んでいてくれるのなら。とはいえ、いつにもまして長いので(汗)、連載投稿することにしました。

今回は、「翻訳についての後記」と「内容についての後記」を分けました。ところどころどっちつかずな文章も含まれてるかと思いますが、厳密に分けたわけではなく、なんとな〜く分けただけなので、そのつもりでお読みいただければ幸いです。では、どうぞ。

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翻訳について:

各段落毎にいろいろと細かいことから大雑把なことまで指摘していきましょう。僕の誤訳への指摘の助けになるように、また、中高生の皆さんの英語の勉強にマイナスにならないように、書いたつもりです。書いてないことは意図していない、と考えて下すって差し支えないように、微に入り細を穿つ文章になっていますので、多少(か?(汗))くどいのもまた、ご容赦くださいませ。m(_ _)m

一段落ずつ虱潰しにいきます.
(18)

Utada's mother is Keiko Fuji, a traditional-style enka singer who sold
millions of albums back in the '70s. Her father is Teruzane Skingg Utada,
@ a
famed music producer @ who oversaw his wife's career and now acts as his
daughter's manager.

(18)〜(19)の解説文

@ a famed ... who 〜というのは、「〜をしたことで有名な...さん」だと思うのですが、ざねっちが圭子さんのマネージャをやってた時期というのは、どれくらいあるのでしょうか?&いつごろのことなのでしょうか? 存じ上げませぬ。

A hit the stageは、「ステージに立つ」です。

B she'd be arguingの'dはhadでshe'd be perfectの'dはwouldかな? よくわからずに訳しましたが、意味は通じてるので間違えてはいないと思うのですが如何でしょうか?
(19)

I grew up watching my mom performing, Utada says. And I was always
fascinated how, before a show, up to the last minute, she'd be arguing with
my father or crying about something or sick, but once
A she hit the stage,
B she'd be perfect.
内容について:

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4.(18)〜(19):「圭子」

 第18&19段落は、お母様の話です。こうやって小さい頃からステージ脇で「プロの仕事振り」を見て育ってきたんですね〜。ある意味英才教育だったわけです、ナマの仕事場を見せられ続けたのですから。この、「ステージに上がる前にどれだけ混乱があろうとも、ステージの上には微塵もそれを持ち込まない」母のかっこよすぎる姿を見て育ってきたのであれば、ステージに上がれなくて急遽公演自体を中止したり、アンコールで泣いて歌えなかったり、といったことは、本人とても悔しかった出来事なのでは、ないでしょうか。彼女にとって母・藤圭子は、ずっと憧れと安らぎの存在なのかも、しれないなぁ、と妙な嫉妬心(ほんと妙な感じ。ちょと清清しいもん。)を覚えてしまった訳者でした。



+++ 全体を通して +++
 
 今まで訳してきた新聞雑誌記事の中で、内容が一番網羅的な記事でした。つまり、もし数年後に、「当時UtaDAはアメリカでどんな取り上げられ方をしていたのだ?」という疑問が湧いた時に何かひとつティピカルな例として挙げて説明するなら、このワシントン・ポスト紙を差し出すのが、よい方法のひとつとなるでしょうね。ルックスと音楽性のギャップ、日本での神話レベルの知名度、音楽の好み、音楽一家の家族構成、米国市場に対する悩み、ティンバランドとのコラボ、…元々の取材ソースが同一なのか、それともアーティスト側が質問と回答を固定しているのか、他で見られた文章と非常に類似したものも散見されていますが、この記事を「総集編」的位置付けで捉えるなら、それは非常に有益・効率的な事実だと思います。全体的に言い回しがくどいのは、翻訳が至らない所為もあるとはいえ、かなりの割合で原文が実際にクドクドしている、ということです。字数に余裕があるんでしょうかはたまた逆に字数が足りないから婉曲的な表現を多用して読者の解釈能力に委ねているんでしょうかちょっと量りかねましたが、何れにせよわかりにくいことには変わりない。(汗) もっと素直に文章を綴ってくれてもいいのに、と度々思いました。伝えたいことが精微だから言い方も精微になってる、ということでしたら、そこまで汲み取り切れなかった訳者の責任になっちゃうんですけどね。(^_^ゞ 
 そして、インタビューの内容が、他の記事に比べて一番踏み込んだものになっていそうな気がします。注射がどうのとか、雨の日に歩いてたことだとか、かなりリラックスした状態でないと訊き出せないようなことを…インタビューアの手腕がよいのでしょうか、それとも、他では字数の都合上取り上げ切れなかったような会話が、ここでは取り上げることが出来たというだけでしょうか。いずれにせよナマの声がきけて嬉しいインタビューになっていますね。これを読んで引いちゃう人が多発しないことを祈りたいですが。(笑) 僕自身はまたしても親近感が増して(逆かな〜。彼女に近づきたい一心が程度を越し始めているだけなのかも(汗))、ますます嬉しくなってるんですけどー。あとはもずくが好きな理由を知りたい。(謎含笑)<記事とカンケーないよソレ(^∇^;


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最後に一つ、重要なつけたしがっ!
「その1」で『最初のリンクが最早既に遥か彼方みたい』と書きましたが、大嘘でした!ごめんなさい、ちゃんと元記事はWEBで参照できます。↓
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/articles/A31175-2004Oct13.html
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/articles/A31175-2004Oct13_2.html
わらがい父ちゃんとこに張ってあるのを発見致しました。thanx to 宇多田合衆国大統領!(笑))
(で、記事の日付はURLを見ると2004/10/13、文章内では10/14ということみたいです。どっちなんでしょう。わかりません。)

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Part X 5.(20)〜(23) 「照實」