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1.(1)〜(4):「紹介」 2.(5)〜(11):「溜息」
3.(12)〜(17):「孤独」 4.(18)〜(19):「圭子」 5.(20)〜(23):「照實」
6.(24)〜(31):「作品」
連載:ワシントン・ポスト/2004 Part U
引用元 URL → http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/articles/A31175-2004Oct13.html

           → http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/articles/A31175-2004Oct13_2.html


元々の文章が結構長いので、読み易いようにと僕が勝手に6つのパートに区切ってみました。
即ち、元々はこういう区切り方をされていない、ということにご注意ください。
あくまで、翻訳者による区切りです。 見易いように各段落に番号を振り、区切りごとに色を変えてみました。
逆効果になっていないことを祈ります。

Part U
2.(5)〜(11):「溜息」


少女時代をあとにして大人への“脱出”を図った日本のポップスター

ショーン・ダリィ
ワシントンポスト・スタッフ・ライター

投稿者:i_投稿日:4/21(木) 23:13
(5)さて、ウタダは、ニューヨーク・シティにミュージシャンを両親とする一人っ子として生まれ、人生の大半をマンハッタンと東京の間に振り回されながら過ごしてきたのだが、実際のところ最近は、自分がどちらの国に属しているかわからなくなっているらしい。それは、名も無い大学生ということではない。(ウタダはコロンビア大学を、2〜3年前に学期の半分通っただけで退学した。(註:実際は休学。・・・現時点での扱いはわからないけどね。)) どうやら「願ってたほど難しくなかった」かららしい。すなわちそれは、彼女が日本だけでなくアメリカでもまた自分がポップスターとしてゴシップの恰好の餌食になっていたいかどうかを自問することでもあった。彼女が折り悪しく巻き込まれた“名声の駆引き”とは、頭でっかちな形而上学的幻想に過ぎないのかもしれない、と。


(6)「自分がどうありたいか、どうするつもりなのか、いや、今どうあるのかについてさえ、いちいち考えなくっちゃいけないの」とバイリンガルのウタダは溜息を吐いた。「レコード会社の人たちってば、私を特定のジャンルに押し付けて、ラジオのフォーマットに押し込めようとするんだから。この私の容姿を見て・・・どうあがいても若い女の子、でしょ? 私の音楽がどうであろうと、まだまだ他の若い女の子たちと争わなくっちゃいけない。今市場を賑わせている・・・アシュリー・シンプソンジェシカ・シンプソンブリトニー・スピアーズアヴリル・ラヴィーン、・・・まだまだ居るわよね、そういう人達と。」 ウタダは、エドガー・アラン・ポーと同じ誕生日であることを得意げに話し、レオ・トルストイに居心地のよさを見出しながら(「だってさ、トルストイってファミリー・ドラマでいっぱいじゃん実際。」―― この手掛りを覚えていてください、皆さん)、そういったことに頭を悩まされ始めている。


(7)「今朝お医者さんに健康診断してもらいに行ってきたとこ。検査が一通り終わったあとにお医者さんがこう言うの。『すごくストレスに晒されてない?』って。彼女は、私がどんな仕事をしているのかも知らなかったのに。(苦笑)」ウタダはそういいながら、ことあるごとに彼女の顔を覆い隠しに降りてくる長い黒髪を掻き分けた。「ストレスで健康に支障が出てるのね。なんか、全部内側にきてるみたい。」


(8)その医師への訪問はしかし、ウタダにあることを気付かせる契機となった。「私、血を抜かれるの好きかも!(笑) 注射を打たれるのがいいのかな。刺激的、じゃない? “痛い”ってのはそんなに悪いことじゃないと思うんだけど。私は、常識ハズレなS&M人種じゃなくってよ、誤解しないで欲しいんだけど。(笑) ただ、痛いってのも悪くないかな、なんて・・・。ゾーンに入ったらその瞬間に私の脳が呟くの。『オーケー、痛みを感じよう、悪いことじゃない。どう感じるかみてみようよ・・・。』」


(9)いやいや、確かにウタダは、お気に入りにレディオヘッドビョークナイン・インチ・ネイルズを挙げていて、それは全然アメリカン・ポップ・スターズ然としていないけれども。


(10)(OK、OK、たぶん、ほんのちょっとだからさ? ウタダは、ミュージックビデオの監督であるカズ・キリヤと、色々と勘繰られてしまうような“19歳という年齢での結婚”をした。しかし、タブロイド紙の記者たちの落胆を誘うかのように、二人はラブラブのままでいる。「最初結婚したとき、みんなに言われたわよ、『早過ぎない?』『もっと待てばよかったのに』って。結婚って失敗することも珍しくない、ってことでしょ? じゃあ私が35歳まで待ったとしたら、今より結婚に対して確りとした準備と心構えが出来てるってことなの? 違うでしょ??(笑)」


(11)(彼女は、自分がニューヨークでは取るに足らない存在であることを目一杯楽しんでいるとは言っていても、一方で彼女に対して咽び泣くファンが存在するということにもやっぱりちゃんと理解を示している。「いつもその人たちには言ってるわ、『泣かないで! 私なんてたったこれだけの人間なのよ!!』って。…その人たちが私に、一体何を見ているのか、どうして彼らにとってそこまで特別で、アイドル的な存在になりえるのか、私にはわからない。でも、誰かがそんなにまで私に感動してくれてる、っていうその事実に、私は感動するわ。」)

訳者後記:i_

まず、訳者がもたもたもたもたしていたため、初出から半年たっての訳出になってしまったことをお詫び致します。m(_ _)m この記事を読みたくても読めなかった方々には、申し訳ないことをしました。まだ読んでくれていたら、いいのですけどね。後悔頻りです。
 さて、それだけ遅れたのだから、翻訳作業だけでなく、極一部で期待されているという(笑)、訳者後記を、いつにも増して充実したもの(かどうかの判断は読んだ人のすることですけどね(笑))にしてみました。殆どの人には単なるお目汚しでしょうが、いいんです、期待してくれてるほんの少数の人たちが読んでいてくれるのなら。とはいえ、いつにもまして長いので(汗)、連載投稿することにしました。

今回は、「翻訳についての後記」と「内容についての後記」を分けました。ところどころどっちつかずな文章も含まれてるかと思いますが、厳密に分けたわけではなく、なんとな〜く分けただけなので、そのつもりでお読みいただければ幸いです。では、どうぞ。

*****


翻訳について:

各段落毎にいろいろと細かいことから大雑把なことまで指摘していきましょう。僕の誤訳への指摘の助けになるように、また、中高生の皆さんの英語の勉強にマイナスにならないように、書いたつもりです。書いてないことは意図していない、と考えて下すって差し支えないように、微に入り細を穿つ文章になっていますので、多少(か?(汗))くどいのもまた、ご容赦くださいませ。m(_ _)m

一段落ずつ虱潰しにいきます.
(5)

The truth is, Utada -- who was born in New York City and, as
@ the only child
of musician parents, has spent most of her life
A whiplashing between
Manhattan and Tokyo -- isn't sure who she wants to be these days. It isn't
A an anonymous college student: She dropped out of Columbia University after
half a semester a couple of years ago because
C it wasn't as difficult as I was hoping it world be. That said, she's also questioning whether she
wants to remain a gossip-fodder pop star -- in Japan or America.
D The fame game.
Utada has found out at a rather inopportune time, can be a big
metaphysical bummer.
(5)に解説文

@ the only childって、「1人っ子」で、いいんだよね?(笑) 

A 「an anonymous college student」ってのは、「日本では超有名なミュージシャンだけど、アメリカでは無名の学生に過ぎない」ということで、いいんだよね?(笑) 

B whiplashはメタリカの1stの名曲・・・なのはそうなんだけど(笑)それは関係なくって、鞭打つようにあっちにいったと思ったらこっち、こっちに戻ってきたと思ったらまたあっち、というイメージなんでしょうな。ただ行き来してただけではなくって、目まぐるしく行き来してた、ということかと思われます。

C it wasn't as difficult as I was hoping it would be.・・・こんなことHikkiが言ったんでしょうか? 確かに、言ってる内容はその通り正しいことと思いますが(彼女の才覚からしてみたらね)、それをインタビューで言及するのは適当かと言われると、わかりません。尊大にきこえちゃわない? 

★ で、訳の後半がわかりづらいけど、意訳すると「アメリカでこのまま無名な学生として過ごすか、アメリカでもパパラッチに追われる生活を過ごすのか、悩みどころだ。」てな感じ。

D でも最後の文、「The fame game, Utada has found out at a rather inopportune time, can be a big metaphysical bummer.」は、なんなんでしょね? the fame gameってのは、名声を手に入れたら今度は私生活が奪われる、みたいな「駆引き」の面を強調する言い回しなんでしょうが、その後はさっぱりわかりまそん! 直訳すると、「ウタダが比較的タイミングが悪いときに手に入れた名声ゲームは、大きな形而上学的失態になりえる」てな感じですが、まー僕の訳も50歩100歩ですわな〜。あと、「形而上学」の詳しい意味なんて、知らなくていいです、大概、この単語が出てくるときは書き手の苦し紛れですから。(爆)<訳者も苦しい(苦笑)
(6)

I've been forced to think about what I'm trying to be or what I'm supposed
to be or what I am, sighs the bilingual Utada. People in the record
company have a hard time categorizing me and pitching me to the radio,
because they look at me, and obviously
I@ 'm this young girl. No matter what
my music is like, I'm still competing with all the other young girls in the
market . . . Ashlee Simpson, Jessica Simpson, Britney Spears, Avril
Lavigne, blah blah blah. Utada, who brags about sharing a birthday with
Edgar Allan Poe and who seeks comfort in
A Leo Tolstoy ( 'cause he actually
deals with a lot of family drama -- remember that clue, folks), admits
that it's all starting to make her a little sick.
(6)の解説文

@ 「I'm this young girl」・・・私はこの通り女の子なの、ですね。 

A 『この手掛りを覚えていてください、皆さん』というのは、このあとに家族の話になるからです。家族の中の葛藤を描いたトルストイ(あ、まだ一作も全部読んだことねーやオレ(爆))のファンだというのが、記者のアンテナにひっかかったのでしょうかね?
(7)

I just went to the doctor's this morning to get a general checkup. After
checking me out, the doctor asked, 'Are you under a lot of stress?' She
didn't even know what job I do, says Utada, parting the long black hair
that routinely threatens to swallow her face. I have had health problems
with stress. I guess I keep it all inside.
(7)〜(8)の解説文

@ inspireは、日本語にない、英語らしい表現ですね〜。「触発する」というのが、妥当かな? 

A revelationは告白ということなんでしょうが、そう大した発言でもないので(笑)、他の書き方にしておきました。

B zoneというのは、例えば絶好調の人を「a person in the zone」みたいに言うのですが、ここでのzoneもそれにちょっと近くって、「ランナーズ・ハイ」みたいなことを言うのでしょうね。彼女が走るのが好きなのは、ファンの方ならご存知かと思います。
(8)

That visit to the doctor, however, also @ inspired this A revelation: I like
getting blood drawn. I like getting shots. It's stimulating. I don't see
why pain is that bad. I'm not like a crazy S&M person, don't get me wrong.
I'm just really good with pain. I just enter a
B zone, and tell my brain,
'Okay, I'm going to feel pain, but it's not bad. Let's see how it feels.'
(9)

Nope: Utada, who lists Radiohead, Bjork and Nine Inch Nails as
@ faves, isn't
like American pop stars at all.
(9)の解説文

@ いきなりこの段落が挿入されてて、話の流れがわかりません! なんなんでしょ? 当のワシントンポスト紙のレイアウトを見れば、謎が解けるのかな? とりあえず、そのまま訳しておきましたが。 favesはfavouritesの略です。

(10)

(Okay, okay,
@ maybe just a little. Utada did do the A questionable
early-marriage thing, at age 19, to music-video director Kaz Kiriya. But
much to the dismay of the
B tabloids, the two have stayed happily hitched.
When I first got married, everyone said, 'You're too young' and 'Why don't
you wait?' I figured a lot of marriages fail, right? . . . If I waited
until I was 35, I wouldn't be better equipped or more prepared to be
married than I am now.
(10)の解説文

@ maybe just a little・・・何がほんのちょっとだけあるらしいのか、さっぱりわかりません。(T.T) 誰か教えて!(苦笑) 

A questionableは「疑問符のつく」ですが「勘繰られる」としてみました。それ自体やめるべきだった、というより、何か隠してる理由があるんじゃないの?というニュアンスかと思ったので。

B tabloid/タブロイドは、日本でいうスポーツ紙/週刊誌みたいな存在ですアメリカでの。元々、そういう新聞のサイズが「タブロイド版」というサイズだったことからついたニックネームですね。
(Oh, and despite how much she says she enjoys being a nobody in New York,
@ she does kinda dig the sobbing-fans A phenomenon. I always tell them, 'Oh,
don't cry! It's just me!' I don't know what they see in me that is that
special and idolizable. But when someone's moved that much, it
B moves you.)
@ 「she does kinda dig the sobbing-fans phenomenon」・・・英語で書き換えると、「she never forgets about her fans being, sobbing about her」みたいなことかな。digは「掘る」ですが、ここでは「熟考する/考慮に入れる」みたいな意味でしょう。日本語でも突っ込んで考えることを「掘り下げる」というので、連想は困難ではないと思います。

A phenomenonは「現象/事件」という意味ですが、「存在」にしておきました。誤訳/勘違いでないことを祈ります。(^_^;

B 最後のit moves youのyouは「あなた」ではなくて、単に「人」だと解釈しました。訳はだから、「誰かがそんなにも感動させられているとき、ひとは感動するものなのよ。」くらいになるでしょうか。でもその前に「It's just me!」とあるのに引っ張られて、一人称で訳して(「私は感動する」)みました。
内容について:


*****


2.(5)〜(11):「溜息」

 そして、そのひかるの「溜息」の原因の話に移行します。まず、第5段落は、これから有名になってしまうかもしれないことについて。有名になってから悩め、といいたいけど(爆)、日本の歴史上、もっともこの悩みが似合う女性のうちのひとりであることは間違いないので、許しましょうか。(<何様かと) う〜ん、誤訳に基づいて感想を書いてたりすると、これはカッコワルイぞ自分。(汗) あぁ、心配だ。(笑)

 次の第6段落は、レコード会社のひとたちが、彼女の個性をなかなかわかってくれない、という憂鬱な話。契約したときと会社のトップが変わっているのだから、そういうこともあるんだろうね〜。またイチから説明し直さなくっちゃ、いけないしね〜。大変だったと思います。ましてや、出てきたサウンドがあんなにマーケティングし辛い性質の作品ではね。容姿に対するひかるの“コンプレックス”は、他の記事でも取り上げられていました。本人よほど気になさっているのでしょうね。そのルックスは僕らについていえば、どんな宝物にも換えられないシロモノなのですが、本人がハッピーでないのなら、問題ですわな。ジレンマというか、ちょっと仄哀しい話です。

 トルストイは、2004年4月のテレビ出演の折、最近読んでる小説家として名前があがっていましたね。そのとき言ってた「なんかダラダラしてていまいち好みじゃなかったロシア系の作家」というのは、やっぱドストエフスキーのことなんでしょーかね〜?(笑) あんなにダラダラぐちぐちし続けている小説も・・・って、そのダラダラさ加減が北国ロシアのイメージとダブっちゃってて今まで(ってもう1年も前の話か(笑))同じく旧ソ連のトルストイを敬遠してたのかな?(「戦争と平和」と「銀河英雄伝説」って妙にカブるんだよねぇ。それをいうなら「風と共に去りぬ」なんだけどさ。@明らかに余談失礼(苦笑))

 第7段落は健康診断の話。う〜む、沈黙。

 第8段落は、痛いのが好きな、変態性癖を持っているという話。(笑) いや、弁護したいんだけど、これって、どうなんだろう?(笑) 丁度この記事が出た時期に「HEY!×3」で『寧ろ率先して落ちたい』発言をして方々のファンサイトで些か不興を買っていた覚えもあるんですが(苦笑)、彼女の、痛かったり高かったりするのが好きなのに結構共感してしまう僕としてはちょい不服っすね。(^_^; 強めのお酒もそうですけど、ぐぐぐっっと来る刺激っていうのは、苦痛なのか快感なのかよくわからないですよね。僕の感覚からすると、音楽で言えばJIMI HENDRIXやLED ZEPPELINが与えてくれる感動というのは、快感というより苦痛のそれに近いように思います。痺れるような感覚、というのが一番適当かな。なんというか、意識を覚醒させてくれる作用のあるもの・・・美しい絵とかって、見た途端「はっ!」っとなるじゃないですか、あの感覚がより肉感的になったような・・・うーん説明下手だな自分。(汗) ヒカルの曲でいえばAddicted To YouとかLettersのような、強い感情が突き刺さってくるような、そんな感覚。・・・だからって注射の痛みが好きになるとは限らないんだけどっ!(爆) それとひかるさん、「誤解しないで、私はSMじゃないから」って言ってるけど、痛みが好きな人は明らかに定義により(笑)SMだと思うんですが如何でしょうか。(笑) 自分にSMの素質があるって、素直に認めてしまっても、いいんでない?(~∀~;

 第9段落の挿入の仕方、よくわからん。(汗) ここでレディオヘッドやビョーク、ナイン・インチ・ネイルズの話を僕がするのは、やめておきます。どのアーティストも大して詳しくないですが、無意味に長い文章が出来上がること請け合いですから。(苦笑)

 第10段落も象徴的ですね。如何にひかるが「規格外」の人間か、ということでしょう。皆、最初未知のものに出会うときは、訝しげに接近してレッテルを貼って強引に安心して目の前から去っていくものですが、ひかるに対してそれをしようとしても、どのレッテルも貼り付けられない。素直に目の前に居る人間と触れ合えば、そんな必要もなく「ひかるはひかるだ」と思っちゃえるんですが。日本では既に「宇多田ヒカル」というのは、一ジャンルと言っていい位置を手にしてると思いますが(実際、売上は何か一ジャンル分くらいあるんじゃないか、というくらい未だに多いよね)、向こうでは無名ですから、相対する人も困るでしょうねぇ。記事を書く際に「彼女は・・・彼女さ。他の誰でもないよ。」と正直に書くわけにもいかない。やっぱりとっとと有名になって、Utada is Utada.といわれるようになるのが、みんなが幸せになる近道かと思いますが。

 第11段落、“But when someone's moved that much, it moves you.”は名言ですなぁ。メモメモ。φ(。。) それだったら、僕もひかるを感動させられるってことなのかな・・・。<頑張れヲレ(笑)  しかし、the sobbing-fans phenomenon、「ファンが咽び泣く(現象・出来事)」だなんて、これは2004年10月の記事なんですけど、一体誰のことを言ってるんだか〜(・∀・) この時期(まぁ、9月か10月でしょうね)に彼女とナマで会って泣いちゃった人でも、居るんですかね〜(* ̄∀ ̄*) ・・・まぁ、泣いた本人達に向けて、you know who you are !とだけ言っておきます。(*^m^*)


+++ 全体を通して +++
 
 今まで訳してきた新聞雑誌記事の中で、内容が一番網羅的な記事でした。つまり、もし数年後に、「当時UtaDAはアメリカでどんな取り上げられ方をしていたのだ?」という疑問が湧いた時に何かひとつティピカルな例として挙げて説明するなら、このワシントン・ポスト紙を差し出すのが、よい方法のひとつとなるでしょうね。ルックスと音楽性のギャップ、日本での神話レベルの知名度、音楽の好み、音楽一家の家族構成、米国市場に対する悩み、ティンバランドとのコラボ、…元々の取材ソースが同一なのか、それともアーティスト側が質問と回答を固定しているのか、他で見られた文章と非常に類似したものも散見されていますが、この記事を「総集編」的位置付けで捉えるなら、それは非常に有益・効率的な事実だと思います。全体的に言い回しがくどいのは、翻訳が至らない所為もあるとはいえ、かなりの割合で原文が実際にクドクドしている、ということです。字数に余裕があるんでしょうかはたまた逆に字数が足りないから婉曲的な表現を多用して読者の解釈能力に委ねているんでしょうかちょっと量りかねましたが、何れにせよわかりにくいことには変わりない。(汗) もっと素直に文章を綴ってくれてもいいのに、と度々思いました。伝えたいことが精微だから言い方も精微になってる、ということでしたら、そこまで汲み取り切れなかった訳者の責任になっちゃうんですけどね。(^_^ゞ 
 そして、インタビューの内容が、他の記事に比べて一番踏み込んだものになっていそうな気がします。注射がどうのとか、雨の日に歩いてたことだとか、かなりリラックスした状態でないと訊き出せないようなことを…インタビューアの手腕がよいのでしょうか、それとも、他では字数の都合上取り上げ切れなかったような会話が、ここでは取り上げることが出来たというだけでしょうか。いずれにせよナマの声がきけて嬉しいインタビューになっていますね。これを読んで引いちゃう人が多発しないことを祈りたいですが。(笑) 僕自身はまたしても親近感が増して(逆かな〜。彼女に近づきたい一心が程度を越し始めているだけなのかも(汗))、ますます嬉しくなってるんですけどー。あとはもずくが好きな理由を知りたい。(謎含笑)<記事とカンケーないよソレ(^∇^;


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最後に一つ、重要なつけたしがっ!
「その1」で『最初のリンクが最早既に遥か彼方みたい』と書きましたが、大嘘でした!ごめんなさい、ちゃんと元記事はWEBで参照できます。↓
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/articles/A31175-2004Oct13.html
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/articles/A31175-2004Oct13_2.html
わらがい父ちゃんとこに張ってあるのを発見致しました。thanx to 宇多田合衆国大統領!(笑))
(で、記事の日付はURLを見ると2004/10/13、文章内では10/14ということみたいです。どっちなんでしょう。わかりません。)

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Part V 3.(12)〜(17) 「孤独」